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見方がわかると、価値を生む/コラム
 
[第28回] 「輝き続ける」 2007/3/10 by:張替 孝哉

先日友人から10年程前に購入したという指輪の修理依頼がありました。それはかなり使い込まれた状態で、爪が破損してダイヤモンドが1石はずれていました。聞くと寝る時以外は毎日身に着けていて、あまりダイヤモンドが輝かなくなってしまったと寂しそうに言うのです。

気に入った指輪がだんだん傷んで、輝きを失ってしまうケースは多いと思います。重い荷物を持ったり、家事や車を運転するといった日常生活の中で、気がつかないうちに衝撃や磨耗といった負担が掛かり、石落ちや破損を引き起こします。

宝石がセットされた指輪の扱いには、気遣いが必要です。スポーツや庭仕事はもちろん炊事や入浴の際にも指輪をはずすことが賢明です。汚れが目立つとき、あるいは目安として30回程度使ったら、ぬるま湯に少量の中性洗剤を薄め柔らかな歯ブラシで宝石の裏側に付着した油や埃を落としてみてください。購入した時の元の美しさが戻るはずです。

自然の創造物である宝石は自動車や電化製品などとは違います。それが素材の美しさを引き出した、作りのよい宝石の装身具であれば流行に左右されることはありません。そしてほんの少し気遣うことで、30年50年と身につけて美しさを楽しみ続け、心地よさを感じ、受け継ぐ人に喜ばれるという宝石本来の価値を享受できるのです。

 
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