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見方がわかると、価値を生む/コラム
 
[第30回] 「ミャンマー モゴック産のルビー」 2007/4/12 by:直井 宏道

初めてミャンマーモゴック産で加熱処理をしていないルビーを見た時の事です。「これがピジョンブラッド」と言われたそれは7ct程ルビーでした。パーセルを開けて最初に見た時の印象はあまり良いものではありませんでした。大きさには驚きましたが、鮮やかさに欠け色が濃すぎて黒く見え最高品質のルビーとは思えませんでした。

ところが、先輩に教えられて窓際に席を移し、自然光のもとで改めて見てみると始めの印象とは打って変って鮮やかで真っ赤な輝きがその石の中から湧き上がってきました。それは今まで見たことも無いような美しく力強い輝きで、まるで宝石の命が光を浴びて内側からほとばしり出てくるかのようでした。3ctをこえる大粒で蛍光性の強いミャンマー産のルビーは、自然光を浴びると内側から光り、淡い赤や濃い赤のモザイク模様の立体なきらめきが、鮮やかで力強い輝きとなるのです。

もちろんもし元の色が淡ければ、内側からの光を受け止めきれず、色と輝きの軽いルビーになってしまうでしょう。また同じような品質の1ct程度の小さいルビーではモザイク模様が小さくて人の心に焼きつくような輝きは生み出せないでしょう。

他の宝石と同様にミャンマー産のルビーも、透明度、色味、色の濃淡、姿かたちのよしあしが重要です。大切な事はその宝石がどのような光を浴びたときにその真価を発揮するかを知ることです。

 
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