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見方がわかると、価値を生む/コラム
 
[第38回] 「修理品から学ぶ」 2007/08/17 by:山崎 忠秋

昨年、アメリカで販売した商品の中から、同じリングの同じ箇所で石緩みの修理品が複数回発生しました。こちらに取り寄せて点検した所、爪の強度が不十分で石緩みが発生しやすいことが分かり、すぐに社内で改良に取りかかりました。

爪を太くする・爪の数を増やす・あるいは別の石留方法に変えるなど、複数の改良案が出ましたが、見た目がさほど変わらないよう爪の根元を円錐状に太くして簡単に緩まないようにしました。合わせて石座も調整し、留めた石がより安定するようにしました。最終的に社内で試着をして、問題がないことを確認し、枠を新たに作り直してお客様へお返ししました。

修理品としてお預かりするジュエリーは、不意の事故で物理的に無理がかかり発生したもの、使い込まれて修理が必要なものと、今回のように作り手の考慮が足りなくて構造に問題があるものがあります。修理品をお預かりすると、使われ方や、ある程度使用しないと分からない耐久性などの状態も見て取れます。気に入ったものほど、お客様は常に身に付けて傷みやすいことも事実です。修理品として届くお客様の声を聞き、問題があれば改良して質を上げていくことが、末永く楽しんで受け継がれてゆく宝石の装身具づくりにとって非常に重要です。

 
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