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産地の特色

19世紀初頭、ブラジルのミナス・ジェライス州とロシアのラウル地方から、良質のアクアマリンの原石が産出されました。最大のものとしては、1910年に発見された110キログラムという記録が残っています。現在の主な産地はブラジル、ナイジェリア、ザンビア、モザンビーク、マダガスカルです。この中で、ブラジル産は現地で研磨されて輸出されるものが多く、他の産地の原石はドイツ、インド、タイに持ち込まれて研磨されています。
ナイジェリア産

アフリカの中西部に位置するナイジェリアは、1983年以降の新しい産地です。明度も大きさもさまざまな原石が産出されますが、中でも多いのは1〜2カラットの濃いめの高品質のものに研磨できる原石です。アクアマリンは比較的キズが少ない宝石ですが、ナイジェリア産はブラジル産に比べるとややキズが多く見られます。加熱するとキズが原因でヒビ割れが発生することが多いため、加熱処理をせず、天然のままのものが多いのもナイジェリア産の特徴です。
ブラジル産

アクアマリンはブラジル産という定評があります。確かに大粒のものはブラジル産である場合が多く、色は淡めですが純色に近いキズの少ないものhが見られます。多くのブラジル産アクアマリングリーンみを取り除くため加熱され、より純粋な美しいブルーとなり、この色は変わることがありません。ブラジル産は原石の形を生かしたカットが特徴で、ファンシーシェイプカットが多く見られます。
モザンビーク産

アフリカのモザンビークは1991年から採掘が始まったごく新しい産地です。かつてブラジルのミナス・ジェライス州のサンタマリア鉱山から、色が濃いめの非常に良質のアクアマリンは産出しました。モザンビーク産のものはこれにちなんでサンタマリア・アフリカーナと名づけられ、濃いめの高品質のアクアマリンの代名詞になっています。時に濃すぎてグレイがかるため、美しさに欠けるものがあります。

品質の見分け方

クオリティスケールは宝石の品質を表す物差しで、”色の濃淡(明度)”と“美しさの程度(ビューティグレード)”で表します。

アクアマリンの善し悪しの決め手は”形の良い美しいブルー”と”適度な濃さ”で、明度が3〜3のビューティグレードSがジェムクオリティ、その周りがジュエリークオリティ、1以下とB、C、Dがアクセサリークオリティに大別されます。ゴロ石といわれる全体の形が悪いものや、グレイみやグリーンみがかったブルー、肉眼でキズが見えるものはアクセサリークオリティです。また低品質の原石は、次ページ図の右例のようにカボションカットに研磨されます。

アクアマリンは明度4以上の濃いものをほとんど産出しません。その中でも濃いものが良いとされていますが、濃いものにはグレイがかったものが多く、美しさに欠けます。色が濃くても、グレイみが強いとビューティグレードが下がってしまいます。一見単純なアクアブルーも、明度とビューティグレード、産地などで区分すると100以上もの品質に分かれるのです。

他のブルー系統のものにもあてはまりますが、アクアマリンは蛍光灯で見た方が色を識別しやすい宝石です。

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