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宝石辞典

ガーネットの種類


ガーネットは赤系統のものが多いのですが、橙、黄、緑など、青をのぞいてさまざまな色があります。しかし成分、屈折率、硬度も異なり、いくつかの別の鉱物に分類されています。ここでは、現在市場に出ているロードライト、アルマンダイト、グロシュラライトを取り上げました。ロードライトはタンザニア、スリランカ、インドから産出しますが、カットの特徴を除くと産地ごとの特色に大きな差は見られません。

ロードライト (無処理)

アルマンダイト・ガーネット


アルマンダイトは赤茶色で濃いルビーに似ています。主産地はモザンビーク、マダガスカルですが、そのほかにもスリランカ、ミャンマー、インド、ブラジル、オーストラリアなどでの産出が記録されています。アルマンダイトは産出も多く、一般的に低価格のジュエリーとして売られています。

ロードライト・ガーネット


ロードライト・ガーネットは、ガーネットの中で今、最高に注目されているものです。アルマンダイト、パイロープとロードライトのジェムクオリティを比較すると、色みがパープルみで透明度が高く鮮やかなことがわかります。ロードライトにも色が濃すぎて美しさに欠けるものが存在しますが、それはアクセサリークオリティと考えればよいでしょう。宝石は品質の幅が広いために、時にジェムクオリティ、ジュエリークオリティ、アクセサリークオリティの品質に分けてから考えると容易に見分けができます。

ロードライト (無処理)

グロシュラライト・ガーネット


澄んだ美しい緑のグロシュラライト・ガーネットは、アメリカではツァボライトと呼ばれています。1968年にケニアのツァボ国立公園で発見され、ティファニーによってツァボライトとしてプロモートされてきました。エメラルドに匹敵する美しい緑の宝石ですが、産出量の少ないのがこの宝石の弱みです。ダイヤモンドが、多くの人々に行きわたる程度の安定供給を背景にその興隆を実現したことと対比して考えると、グロシュラライトの流行の限界も理解できます。

品質の見分け方


ロードライトの品質の見分け方は”紫みの赤””透明度の高さ””中くらいの明度”です。ロードライトの赤はルビーの赤とは異なります。パープルみの赤はルビーでは好まれない赤ですが、ロードライトでは最も大切な美しさのポイントとなります。透明度については、針状のインクルージョンが少なく、素材がシルキーでないもの(シルキー=濁っているとされる)が条件です。濃い赤のロードライトは濃すぎると魅力には欠けます。中くらいの明度でパープルみの赤で透明度が高く形(なり)の良いものが、ロードライトのジェムクオリティです。


色の濃すぎるもの(明度7)、褐色みのかかるもの、透明度の低いものはビューティグレードがBとされ、アクセサリークオリティと判定されます。明度3のものはカットが薄いために淡めになったもので、素材本体の明度は濃いめであることにも注目してほしいと思います。


赤系統の宝石を見る時に共通していますが、特にロードライトの品質は自然光で判断するのがポイントです。


選び方


ロードライトは赤系統の魅力溢れる宝石です。ロードライトに親しんでいるとパープルみの赤にひかれるようになります。パープルみはロードライトのジェムクオリティの条件であるからです。比較的手ごろな値段で3~5カラットのジェムクオリティが手に入ります。5カラットのジェムクオリティは20万円が目安ですが、ルビーの5カラットは1000万円では手に入れることができないのを考えると、ロードライトの20万円はお買い得といえます。ただしロードライトのアクセサリークオリティはあまりお勧めできません。アクセサリークオリティには、ロードライトのジェムクオリティの条件とされる美しいパープルみがないからです。


3カラットサイズのジュエリークオリティの価値は、石のみで、1個当たり250USドルが目安です。 (2004年現在)


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