身に着けることができる”自然界の美”。それがジュエリーです。宝石は本来それだけでも美しいものですが、その美しさをジュエリーとして素直に引き出すのは意外に難しいものです。このリングは、アクアマリン本来の清楚な美しさと、シンプルなホワイトの貴金属との調和がとれたモダンなジュエリーです。
このスタイルは、アクアマリン以外にもアメシスト、シトリン、ペリドットなどいろいろなカラーストーンを選択することが可能です。また貴金属は、イエローゴールドを組み合わせることもできます。このリングは、本書で掲載した中ではもっとも低い価格帯のジュエリーの一つです。それでも、ガラスや合成石を使ったもののように、必要なら化学工場で一度に何万個でも作れるものとは全く違います。このサイズの宝石でも、厳密には一個一個品質が異なり、同じ程度の濃さと美しさのものをたくさん集めることはできません。同じものがほとんどないというのは、ジュエリーの特徴であり、大きな魅力です。 |
このリングは、カルティエの時計にあるタンクをイメージしたものです。小粒のダイヤモンドで周囲を飾りたてることなく、カラーストーンの美しさを全面に打ち出した潔さを感じるリングです。貴金属装身具に小さなダイヤモンドを入れて高く売ろうという商品が溢れている中で、非常に筋が通っているスタイルです。ジュエリーを買うときは、トレンドに左右されずに自分でしっかりと見極めて、本当に納得のいくものを選ぶようにしてください。単なるアクセサリーとして、そのときだけを楽しむために購入するものとは一線を画す必要があります。下の写真は、ゴールドのボールに、ダイヤモンドをベゼルセット(フクリン留め)したペンダントです。従来見られなかったもので、この成否は今後を待たねばなりませんが、失敗を恐れずに新しいものに挑戦する意気込みが感じられます。個性を生み出す源は、こういうところにあるのだと思います。 |