古代エジプトの宝石のリング
右のアメシストのリングは、今からおよそ3800年前に作られたものです。この美しい紫を目にして、我々が今、感じているのと同じ美しさを、古代の人々も感じていたはずです。そして当時すでに宝石を使ったジュエリーが、人間にとって美しく価値のあるものであった証であると思います。自動車は100年、インターネット約15年の歴史とすると、ジュエリーの存在には重みがあります。
右の写真をよく見ると、
内部に穴を開けて金の針金を通してあるのがわかります。道具の乏しかった時代に、おそらくキリと砂を使い何ヶ月もかけて少しずつ穴を開けていったのでしょう。非常に手をかけて、この貴重なジュエリーを作っていたことがうかがえます。また表面がマット状になっていますが、スカラベの彫りの部分も同じ状態になっていることから、これは長く使われた結果ではなく、ホコリに含まれている鉱物の粉末が長い間に作用したものと考えられます。長い間ピラミッドの中の棺に眠っていたものが、20世紀になって発掘されたものなのでしょう。宝石は、使わなくても劣化することがわかります。
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