このステップカットダイヤモンドの全周リングは、指にはめるときに心地良くできています。上から見ると、0.9mmの丸味のついたイエローゴールドのレールが2本、2.2mmのスクエアダイヤモンドをしっかりと両側からチャネルセット(レール留め)しています。また横から見ると、わずかに円味がつけられており、手触りが良く質感の高いものです。裏は丁寧に角取りされ、シンプルで品格のあるリングです。
ステップカットは、ブリリアントカットと同時期の16世紀にはすでに存在していたことが記録に残っています。しかし小粒でサイズをそろえ、カリブルとして使われ始めたのは、アールデコ(1920〜1935)の時代です。カリブルとは「基準化された」という意味で、一つ一つの原石から可能な限り大きな宝石を磨き出すのではなく、多少目減りが大きくなっても決められたサイズに揃えて研磨することで、素材としての使い勝手を向上させたのです。これはジュエリーのデザインにとって画期的なことでした。
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下のイヤリングは、中央に1列、チャネルセットされた横置きのバゲットが並び、左右にはラウンドブリリアントカットが彫り留めされたプラチナのものです。バゲットカットは長方形のステップカットのことで、透き通る美しさを発しています。この連鎖するバゲットの中に、ダイヤモンドのステップカット特有の内に秘めた強さを感じます。一方、左右のラウンドブリリアントカットの連鎖は、外にキラキラと分散光を発していますこの2種類のカットは同じダイヤモンドとは思えない全く違った美しさを互いに発し、その組み合わせが、このイヤリングの美しさのポイントになっています。ステップカットとブリリアントカットは、ダイヤモンドの美しさを陰と陽に二分しているのがよくわかります。 |