マキシマムジェム、
ミニマムメタル
このリングを横から見ると、ダイヤモンドのテーブル面が地金の面よりもだいぶ高いことがわかります。高い分だけ地金の面より表面の円周が大きくなり、スペースが広がります。これが、限られた空間に、より多くのダイヤモンドを敷き詰めて、美しさを発揮させている実体なのです。テーブル面を上げるために、ダイヤモンドは下の写真の左側のようなクラウン部分の厚手のものを使用しています。完成度の高いラウンドブリリアントカットの中でも、このようなプロポーションのものは少なく、ダイヤモンドカッターに特別に指示をして研磨させなくてはなりません。
特別な研磨を施すということについて、日本では1990年代、裏から見てハートが寄り集まったような模様の出るダイヤモンドが優れていると、シンメトリィを正確に研磨するとこが流行しました。しかしこれはコストがかかるだけで、ダイヤモンドの美しさの本質には関係ないことです。特徴のあるジュエリーを創るために、クラウンを高く研磨することは意味のあることですが、ダイヤモンドジュエリーの本質に関係のない、ハートが出る出ないということでコストを上げることは的外れであったと言わざるをえません。 |
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| ジュエリーは、同じようなものが、時代を超えて繰り返し作られています。昔から同じようなものが、同じように使われてきたのです。宝石の原石は自然が創ったもので、自動車やコンピューターのような革新や進歩はありません。人間の愛情や食欲などが革新されないのと同じように、ジュエリーの形については本質が変わっていないのです。しかし、宝石の原石を見つけ出す技術、研磨の技術、作り方の技術は着実に進歩し、より美しいジュエリーを作る環境は整いつつあります。昔ながらのフォルムに、現代の進歩した技術を加えて実現した、このシンプルなパヴェセットドームリングは、21世紀のジュエリー創りを目指すものに示唆を与えてくれるのです。 |
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