諏訪恭一、ジュエリーを語る

12. 古代の指輪。

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いま私が興味を持っているロンドンのミュージアム2か所を訪れました。

一つは大英博物館(British Museum)です。Roman Empire(Room 70)の部屋で、ダイヤモンド原石が金にセットされた指輪3点が見られます。近年まで土に埋まっていたから残っているのでしょう。1700年前のラフダイヤモンドの指輪はおしゃれに作られていて、現代人もはめてみたくなるものです。

もう一つは、ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)です。長い間、閉鎖されていたジュエリーセクションが、3年前に新装オープンしました。BC1500年から現代に至るまでの約5000点が、わかりやすく展示されています。

年代ごとにリングと、ほかのジュエリーに分けられています。一番古いものは、古代エジプトのBC1500~1400年のべゼル(石座)が回転する指輪(Swivel Ring)でした。フェニキア、エトルリア、古代ギリシャ、ローマ、中世と、連続してのコレクションは圧巻です。1920年代のアール・デコまでのジュエリーは美しく馴染みやすく感じましたが、それ以降のものは個性が強く、身に着けて美しさを楽しむよりも、作り手が造形表現の一つとして制作したものが多く取り上げられているようです。

2011/9/5