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クラシックダイヤモンドリング
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宝石辞典
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多くのスピネルの原石は、ダイヤモンドの原石と同様に、正八面体をしています。これがトゲに似ていることからラテン語でトゲを意味するスピナが転じて、スピネルと呼ばれるようになりました。

レッド・スピネルがルビーと違う鉱物ということは、1783年まで明確になっていませんでした。英国の大礼用王冠(インペリアル・クラウン)のセンターにはめ込まれている「黒太子のルビー」は、ルビーではなくレッド・スピネルです。このスピネルは14世紀にエドワード皇太子(黒太子)が手に入れ、現在も王冠の主石として、美しさを誇るようにセットされています。

ドイツの鉱物学者マックス・バウアーが、1896年に著した『プレシャス・ストーン』には、スピネルの項に「スピネルはキズが少ないため、ルビーよりも上質なものが手に入る」「1カラットのレッド・スピネルは、ルビーの約半額の5~7ポンドである」と記述されています。

レッド・スピネルの美しさは、その純粋な赤にあります。スピネルは単屈折の鉱物なので、多色性は見られません。右の写真はミャンマー・モゴック産で、ファセットカットによって作られる、明るいオレンジみの赤や暗い赤のモザイクが、バランスのとれた美しさを見せています。これはクッションシェイプ(丸みを帯びた角型)のスピネルですが、古いスピネルの研磨方法は表面を磨いただけだったため、仕上がりも原石の形に近い、現在のカボションカットのようなものでした。カボションカットの美しさは、色の良さに集約されますが、現在主流であるファセットカットは、モザイク模様が作る立体的な美しさがポイントです。また、スピネルには加熱処理はされません。

スピネルは特に赤系統のものは美しく、その上硬度が高く耐久性があるのに、何故ルビーのように知名度が高くないのでしょうか。それは産出が限られてしまっていること、つまり商品化されて市場に出る絶対量が不足していることが最大の理由です。

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