ごあいさつ
SUWA では研磨せずに、原石のまま楽しむダイヤモンドのことを「アンカット(切断・研磨していない)ダイヤモンド」と呼んでいます。アンカットダイヤモンドジュエリーコンテストは、アンカットダイヤモンドの魅力を皆様にお伝えしたいという想いでスタートし、今年で第11回目を迎えることとなりました。応募者ご自身の自由な発想で、素晴らしいアンカットダイヤモンドジュエリーを創造してください。皆様のご応募を心よりお待ち申し上げております。
募集要項
ピラミッド ダイヤモンド ～ありのままの姿～
ダイヤモンドの原石には、ピラミッドを2つ合わせたような正八面体のものがあり、古くから大切にされてきました。ダイヤモンドは紀元前800年頃にインドで発見されましたが、透明感のある正八面体の形をした不思議な結晶（ピラミッドダイヤモンド）を人々は特別なものと考え、貴重なお守りとして大切にしていました。
ダイヤモンドはこの世で最も硬く、14世紀までは研磨することができませんでした。「征服しがたい」という意味のギリシャ語「adamas」を語源とするダイヤモンドは、何者にも征服されないものとして2100年間、研磨されていない自然のままの結晶として存在してきたのです。また、ヨーロッパで研磨技術が生まれた後も、ダイヤモンドを研磨すれば石の持つ力が失われると考える人が多く、15世紀になっても原石のままで身につけることが好まれました。
しかしその後、研磨技術が向上したことでカットは徐々に形を変えて進化し、現在のダイヤモンドのほとんどが、約300年前に発明された強いきらめきのブリリアントカットに仕立てられるようになりました。
原石の形はさまざまで、丸みを帯びたものや平らなもの、三角形のものなどがありますが、ピラミッドを2つ合わせたような美しい正八面体結晶のものは全体の1割程度しかありません。今回のテーマ石は、その希少な正八面体の結晶をサイズ違いで用意しました。どれも透明感のある大変美しいものです。コンテストではテーマ石の独自性や魅力を更に引き出すことのできるデザインを募集します。
