使用上の注意

宝石が外れる原因

原因1.指輪の変形

ジュエリーから宝石が外れる一番の原因は、「指輪の変形」です。気に入った指輪ほど毎日使って着けたまま色々な動作を行い、知らず知らずに手のひらに力が加わり、指輪の形状に影響を与えていきます。

購入時の指輪は真円に近い形状で宝石を留めている「爪」も最適な状態で宝石をしっかり押さえています。しかし、使っていくうちに指輪に負荷がかかり続けると「横楕円形」に変形します。すると「爪」が開いて宝石を押さえていられなくなり、緩んでしまったり、外れてしまうことがあります。

指輪の変形 指輪の変形
指輪の変形 指輪の変形

変形の原因

指輪の変形は、身に着けたままで硬い棒状のものを強く握る動作をすることにより起こります。テニス、ゴルフなどのスポーツ、庭仕事でハサミを強く握ったり、細身の繊細な指輪などは自転車のハンドルを強く握るだけでも変形することがあります。

変形の原因 変形の原因
変形の原因 変形の原因

また、あまり知られていないのが「拍手」による変形です。左右両方に指輪を着けてスポーツ観戦、歌手のコンサートやオペラなど、興奮状態で強く拍手をした時、両方の指輪同士がぶつかり合い、変形してしまうことがあります。

変形の原因

変形を防ぐ対処法

先ず、スポーツや庭仕事、その他手のひらに強い力が加わるような動作をされる時は指輪を外してください。外した時は、透明なポリ袋や小さなケースなどに入れてください。ティッシュペーパーなどに包まないようにしてください。誤って捨ててしまう恐れがあります。

もう一つの方法は、ガードリングと重ね着けをしてください。重ね着けをすることで指輪への負荷が分割され、強度を維持することができます。特に、全周にダイヤモンドがセッティングされたエタニティリングは、貴金属の部分が少なく繊細に作られているのでおすすめです。

変形を防ぐ対処法
変形を防ぐ対処法

原因2.セッティングしている爪の摩耗

宝石が外れるもう一つの主な原因に、長年使用したことにより、宝石を留めている「爪」が擦れて摩耗していき、宝石を押さえていられなくなることがあります。

セッティングしている爪の摩耗

1. 購入当初はしっかり爪に肉があり留まっている。
2. 爪が擦れて薄くなっていく。
3. やがて、宝石を押さえていられなくなり、外れてしまう。

セッティングしている爪の摩耗

爪の肉がしっかりある状態

セッティングしている爪の摩耗

爪が擦れて薄くなった状態

これは、気に入った指輪を長年お使いいただくにあたり、必ず起きる現象です。

爪が摩耗した場合の対処法

この場合は、宝石を一旦すべて外し、新しい指輪の枠を製作して仕立て直す「枠交換」をおすすめします。すべての爪を修理するより費用がおさえられ、枠を新しくすることで指輪全体の強度が高くなり、引き続き永年ご愛用いただくことができます。

原因3.大きな範囲のサイズ直し

指輪のサイズ直しは、指輪の下部を切断し、大きくする場合は左右に広げ、小さくする場合はすぼめて溶接し調整します。大きな範囲のサイズ直しをすると、宝石を留めている爪が微妙に動き、後の「石緩み」「外れ」の原因になります。3号以上の現品のサイズ直しは避けることをおすすめします。その場合は「枠交換修理」をご検討ください。